皇子・エルヴァン率いる残虐非道な大国に攻め込まれ、
カイの故郷は今まさに滅びようとしていた。
父王から生き延びていつか祖国の復興を、と託されたカイは、
姫に扮して落城寸前の城を後にする。
けれど抜け目ないエルヴァンは追手を放ち、
捕まったカイは「世界の半分がある」と謳われる
大国の都へと連れ去られてしまう。
そして国を失ったすべての姫のならい通り、
ハーレムでエルヴァンの女奴隷として彼の閨に侍ることに……。
二人で夜を重ねるたび、冷酷な男だと思っていた
エルヴァンの優しさに触れ、カイはいつしか心惹かれて――!?

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