福島第一原発で体を張る若者たちの真実

表に出る事がなかった原発内部の真実
あの日、あの時間。何が起こったのか。

本書に登場する原発作業員の声は今まで、ほとんど表に出る事がなかった。
身体を張り若い命を放射線にさらして、被曝しながらも、怖がりながらも、原発作業員としての義務を遂行する彼らはまだ二十代だ。
アウトローであろうがなかろうが関係ない。
そして彼らは原発の街で生まれた被災者でもある。

「福島」はまだ終わっていない。

世界で最悪の原発事故、福島第一原発が爆発してから一年経つ。
当初、あれほどワイドショー等で報道されていた福島第一原発のニュースは最早忘れ去られているようだ。
野田首相の「収束宣言」。
世界にこれほどからさまな嘘を「宣言」した首相を僕は寡聞にして知らない。
現地では放射線が未だに出ている。
僕が取材した作業員は被災者でもある。
原発が日常にある街で育ち、原発に入った人間たち。
日給一万五千円から三千円だ。
「俺らは使い捨てですよ」と自嘲気味に話す。
三月十一日、午後二時四十六分、福島第一原発で何が起きたのか。
そして現在、彼らは何を思い、何を語るのか。

原発が日常にあった街で育ち、原発作業員になったアウトロー
「俺たちは名前など残されない。でも名もなき英雄でいいべ」
「何やってんのかな、うちら。もしかしたら少しずつ寿命が縮まってるんだぜ」

011　第一章 Case1「健一」
057　第二章 Case2「竜夫」
085　第三章 地元
095　第四章 現在 [座談会]
151　第五章 偽りの「収束」

久田将義 (ひさだ・まさよし)

1967年、東京都世田谷区生まれ。神奈川県横浜育ち。
法政大学社会学部を卒業後、(株)産経メディックスに入社。
その後、三才ブックスに入社、『別冊ラジオライフ』編集部に所属。
後に、ワニマガジン社へ移籍、その傍ら、ムック「ワニの穴」シリーズ(「東京ダークサイドリポート」「うわさの裏本」「ドキュメント消えた殺人者たち」「アウトロー伝説」「結婚できない男たち」等)の編集人。
2000年、ミリオン出版に移籍し『ダークサイドJAPAN』の創刊編集長。
2001年、『実話ナックルズ』編集長兼任で『ノンフィクションナックルズ』『THE HARD COREナックルズ』創刊。
2006年末、選択出版に移籍。月刊『選択』次長。
2007年、『週刊朝日』編集部に移籍。
2008年、ミリオン出版に復帰。
『実話ナックルズRARE』を創刊するが創刊号にて休刊。
2010年、『実話ナックルズ』編集長を経て現在編集局次長。
『実話ナックルズ』『怖い噂』『ナックルズ・ザ・タブー』他増刊発行人。
近著にナックルズ選書『トラブルなう』。
2011年、『ダークサイドJAPAN』をB5判ムックスタイルで復刊するが、2号で休刊。
2012年、『原発アウトロー青春白書』を上梓、9月末日にミリオン出版退社。
2014年現在、ブロマガ『久田将義のニコ生タックルズ』、『東京ブレイキングニュース』編集長。
(Wikipediaより)