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『AKB商法とは何だったのか』発売記念!
さやわか(著者)×ヒラノノゾミ(BiS)対談

ヒラノノゾミ さやわか

Part.3
自分もステージに立って思うんですけど、意外に普通なんですよね、BiSって





さ 自分では今、BiSはどういうグループとして活動していると思いますか?

ヒ なんでしょうね……自分たちでも、ちょっと上手い言葉が見つからなくて、いまだに何だろうなとは考えるんです。ももいろクローバーZさんともまた違う奇妙さというか。みんながやらないことを進んでやるっていう感じでしょうかね。スクール水着でライブをやるのとかも、最初はこんなことになると思ってなくて……。

さ そういうアイディアは基本的に渡辺さんが主体になって出されるんですか。

ヒ そうですね。

さ 渡辺さん、何考えてるんですかね?

ヒ わからないですね。いまだに読めないです。自分が表に出て行くのも実は好きなんじゃないかな。メンバーに舞台上で丸刈りにされたり。

さ では、いちアイドル好きとして、BiSの魅力って何でしょう?

ヒ ステージ上での、割とアイドル的な普通さと……。

さ アイドル的な普通さ?

ヒ 自分もステージに立って思うんですけど、意外に普通なんですよね、BiSって。他のアイドルさんとそんなに変わらないっていうか。

さ ああ、なるほど、意外とアイドルらしさがきちんと備わっている、ということですね。

ヒ そうですね。曲はロックなんですけど、一回ステージに立っちゃうとホントに普通の女子で。

さ それは僕もそう思います。「この子たちってキワモノみたいな煽り文句がつけられがちだけど、本当は普通に可愛い女の子じゃないかよ!」って、いつも思います。

ヒ ホントですか(笑)。ありがとうございます。

さ それは最初に取材した時から思ってたんです。いろいろ極端なこととか激しいことをさせられるじゃないですか。撮影のときにも変わったポーズをやろうとしてみたり。だけど、メンバーがそれをどうするか相談してる時の姿が、普通に女の子っぽくて、可愛いんですよね。

ヒ 握手とかもホントに普通なんです。

さ 『AKB商法とは何だったのか』にも書きましたけど、「アイドルを演じている」女の子の生身の姿が見えるのが今のライブアイドルらしさにつながっていますよね。

ヒ あと、BiSは衣装の可愛さもあるかもしれないです。衣装さんが今も手作りで作ってくれてるんです。

さ 確かに、衣装は可愛いですね。

ヒ ファンの方で、女の子とかも、真似して作ってくれたりとか。『BiSimulation』っていうシングルの時は結構作るのが難しい、ジャケット風の衣装だったんですけど、それでもコスプレしてくれた人がいて、5人くらいで集合写真を撮ってるのをTwitterに上げてくれたりとか。

さ なるほど、二次創作というか、ファンアート的なものが広がっているのも今どきのアイドルですよね。

ヒ 絵を描いてくれたりする方もいますね。自分の応援してる子に「絵を描いたんだけど、どう?」って言って、リプライを飛ばす人がいたり。結構クリエイティブな人が多いのかもしれません。

さ そういえば、漫画家のうすた京介さんもTwitterでファンを公言していましたね。

ヒ あとはGLAYのHISASHIさんとかも、どうやって知ってくださったのか。

さ ファンはもう知ってると思いますけど、6月26日発売のシングル『DiE』はどんな感じなんですか?

ヒ 旧メンバー3人が作詞をしてるんですけど、ミッチェルの書いたものが多く使われています。ミッチェルはもともと自殺の歌を書こうとしてたらしくて暗いんですけど、ルイちゃんと私が書いた部分も合わさって、割と前向きになってますね。タイトルが『DiE』で、結構暗いかなと見せかけておいて、希望もある歌なので。あと、今までと変わらずロックですね。
さ 今回のライブでのステージングはどうやって考えたんですか?

ヒ 振り付けは、2丁目ハロープロジェクトさんです。ミキティー本物さんに振り付けを教えていただいてるんですけど、面白いですね。演劇ふうで、私がおばあちゃんになって倒れちゃうんです。

さ それを携えて、サマソニに出るわけですね。

ヒ 受け入れてもらえるのかどうか……不安はありますけど。

さ しかし今年はでんぱ組、BABYMETAL、ももクロ、BiSとか、アイドルがロックフェスに出るのが当たり前になってきましたね。僕の本でも紹介したTIFみたいなアイドルフェスも増えてますし。

ヒ 多くなりましたよね、ホントに。

さ アイドルが出るフェスがもっと増えたら、どんどん出演したいですか?

ヒ アウェイな状況に出て行きたいですね。ロックファンの方も、意外と受け入れてくれたりして、そこが楽しかったりするので。

さ 今後そうやってファンを増やしながら、「もっと売れたい」みたいな気持ちはあるんでしょうか?

ヒ 売れたいですね。

さ 売れたいんですね。そういう上昇志向があるのは素晴らしいですね。CDをもっといっぱい売りたいですか? それとも、たとえば「Mステに出たい」とか。

ヒ そうですね、音楽番組さんに出たいっていうのは、メンバーみんな共通してて。いまメンバーはみんな「売れたい」っていう気持ちがちゃんとあるんです。やっぱり『DiE』で、結果を出さなきゃですね。Dorothy Little Happyさんとコラボレーションシングルで出した『GET YOU』も11位で、あと何百枚差でベストテン入りできなかったので。

さ ほんとに、あとちょっとだったんですよね。でも、まさにこの本に書いたことですけど、そういう見られ方をしちゃうんですよね。曲がよくても、あと何百枚差でも、結果だけを見られて「11位だったんだ」で終わっちゃう。それはホントに残念ですよね。

ヒ 世間の方から評価してもらうためにも、いまだにランキングとかメディアの露出っていうのは効果があるんですよね。

さ 難しいところではあるんですが……。

ヒ 厳しいですけど頑張るしかないですね。

さ 頑張ってください。では今どきのアイドルらしく的確な新譜の紹介もしていただいたところで、最後にこの本についても、ぜひ読者の皆さんにオススメする一言などいただけますでしょうか。

ヒ アイドルを最近追い始めた人も、ずっと追いかけていた方も、昔のアイドルさんを知っている方も、皆さん楽しめる本だと思うので、是非読んでください。私たちのことも取り上げてくださってます。

さ いただきました! ありがとうございました。


 2013年6月19日、渋谷にて収録 / ヒラノノゾミ(BiS)、さやわか
ヒラノノゾミ


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AKB商法とは何だったのか

タイトル:AKB商法とは何だったのか
著者:さやわか
出版社:大洋図書
発売日:2013年6月3日
ISBN:978-4813022190
判型/頁:B6判/256頁
価格:1,050円



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AKB商法とは何だったのか

Information

DiE/BiS

DiE / BiS 2013年6月26日発売

アイドルは死んだのか?!
瀕死のBiSが放つ起死回生の渾身の1枚!!

新メンバーを迎えた新生BiSの夏を駆け抜ける最強ROCKシングル!!
松隈ケンタ(SCRAMBLES)プロデュースの爆裂ROCKチューン”DiE"と津田紀昭(KEMURI、THE REDEMPTION)プロデュースのスカコアチューン"MURA-MURA"の強力2曲入り!!
表題曲"DiE"は松隈ケンタ(SCRAMBLES)のプロデュースによる、爆裂ギターが印象的な疾走感溢れるバックトラックとメンバーが手掛ける新たな局面を迎える現状を描いたメンバーによる歌詞の世界観が融合するBiSの真骨頂とも言える1曲。
カップリングの"MURA-MURA"は津田紀昭の別バンドTHE REDEMPTIONのメンバーが演奏するバックトラックと新メンバーテンテンコ作詞のストーカー気質満載の歌詞が絶妙な融合を見せるLIVEで盛り上がること必至なスカコアチューン。

今作ジャケットは福笑いをテーマにしており、新生BiS全メンバーの顔のパーツを、のぞしゃん以外ののっぺらぼう顔の上にメンバー自身が実際に福笑いをして作成された本当に福笑いのものと、別に封入されるシールを使って実際に福笑いが出来る”のぞしゃん”ののっぺらぼう顔のものとなっており、不細工な顔とのっぺらぼうというトラウマ確実の仕上がりになっている。
この福笑いには幸薄いBiSに福が来るようにとの願いが込められれているとかいないとか...

LIVE DVDにはメジャーファーストALBUM”IDOL is DEAD"発売直前の2012/10/12に1400人を動員し、超満員の赤坂BLITZで行われた感動のLIVE"IDOL is DEAD -repetition-"の模様を全曲収録。
「DiE」先着購入者(御予約)限定!
各CDショップ特典各種決定!